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オンライン英会話に限らず英語学習は「確認」が重要
では、オンライン英会話で効果を上げるにはどのようにすればよいのでしょうか?
分からないのに聞き流してるのは、やらないのと同じ
私も家庭教師の経験がありますが、「わからない」意思表示がなければ、よほどのことがない限り、レッスンはどんどん流れます。
講師はエスパーではないので、聞き返さない限り「理解した」ものだと思い、次に進みます。
分からないままレッスンが進むとどうなるでしょうか。
分からないことは、一生解決しません。
解決しないばかりか、一つ分からなかったことを学べるチャンスを自ら逃がしたことになります。
そのチャンスを逃がすことに慣れてしまうと、あろうことか「聞き流す癖」がついてしまうのです。
オンラインに限らず英語を学ぶ目的は、英語を流ちょうに話したいからでしょう。
そのためには、約1,000~3,000分が必要だと言われています。
流ちょうの程度もいろいろありますが、一つの目安として、会話が成立するには、TOEICで700程が必要です。
1000分を25分で割ると400になり、毎日1レッスンを受けた場合、一年ちょっとになります。
聞き返すことによって生まれる効果
会話のなかで、分からない単語や言い回しが出てくると、文脈でわかることがあります。
分からない時、そのときに聞き返すことができると、文脈のまま理解するので、普通に辞書や単語帳で覚えようとしたときよりも、記憶に定着します。
聞き流すには文脈で理解するのも限界があります。
なぜなら、分からない単語を英語で聞けるようになるまで、およそ3・4か月かかるからです。
最初の1.2か月は、簡単な会話や挨拶、自分のことを説明したり、自分に相性の合うタイプの先生を判断する期間であり、きちんと英語で分からないことは分からないと聞き返せるようになるための準備期間だからです。
これをやれば伸びる!私のオンライン英会話学習術
第一の条件は「とにかく続けること」です。
オンライン英会話は、今、日本人が手に入れることができる、最も安い「英語を話す機会」です。
では、継続するにはどのようなコツがいるのかを見てみましょう。
継続する力
先にも述べましたように、英会話を習ったことによる効果は、話せるようになることです。
スマホが普及したことにより、それぞれのライフスタイルに合わせて、場所を選ばず深夜から早朝まで受講が可能なオンライン英会話は、生活の一部になりやすくなっています。
また、自己管理が難しいタイプの方には、カウンセリング制度やサポートが充実しているオンライン英会話を選ぶということも、継続する大切な条件になります。
うまくモチベーションを保つには?
Yさん(仮名)は通勤時間を利用してオンライン英会話レッスンを受けています。
お気に入りの講師が5人程いて、その日の気分や目的に合わせて、明日は英語でプレゼンがあるからこの講師にしよう、とか、今日は金曜日でリラックスしたいから気の合う講師とおしゃべりしよう、など、講師を選んで気分転換をしつつ、継続されています。
また、昼休みを有効活用される方もいらっしゃいます。
続ける力とは、上手に自分と向き合い、時には休むことができる力です。
瞬間最大風速ではなく、長く吹く、五月のさわやかな風のように、長く続けられるよう、Yさんのように、
「毎日続けてはいるけれど、その日のコンディションによって、気分を変える」ことにより、ハードな日、楽なレッスンな日、とうまくモチベーションを保ちましょう。
また、最初の頃は言えなかったことなどを、日本語でもいいのでメモをしていくと、あとから見返した時に「言いたいことが言えるようになった」成長が視覚化されて、モチベーションもアップしますよ。
一貫したカリキュラムを
自分の英語がどうありたいか、どうしたいかを見つけて、それに向かって学ぶべきことを把握し、会話の流れを自分自身でコントロールできるようになるまでは、一貫したカリキュラムに沿って、基礎を学ぶ必要があります。
初心者は、フリートーク(=要するに英会話)から何を学ぶべきかを見つけることが難しいはずです。
その状態では、せっかくチャンスが来ても、質問ができません。
基本的な単語を覚えて、文法を習得し、会話の場に慣れなければ、質問すらできないのです。
いい先生と教材を見つける方法
良い講師を見つけるときに重要なのは、レベルにあった指導をしてくださるかどうかです。
最初の1.2か月で自分の話をじっくり聞いてくださる講師とレッスンを重ねていくことで自分の必要としているタイプの講師を見極めて、半年ほど経つとお気に入りの講師が決まってくると思います。
一年半くらいたつと、レッスン時間は合計およそ5000~10000分になりますので、フリートークでは、こちらに話させてくれる、おしゃべりではない先生が必要です。
オンライン英会話の利点として、講師のプロフィール、音声、動画が事前にウェブサイトから確認できるところがほとんどです。
レッスンを受けているときは、講師の教え方はもちろん、意欲や相性を鑑みることも重要なポイントです。
オンライン英会話スクールでは、無料でウェブサイト上に教材が載っていることが多いです。
自分が使っている教材はもちろん、他の記事や動画を有効に使いましょう。
いい先生と継続して授業を受ける方法
オンライン英会話の人気の講師は、予約がすぐ埋まり、なかなか予約が取れないと聞きます。
予約可能な時間になるとすぐに予約をいれる、お気に入りに登録する(いいと思った講師のレッスン可能な時間のお知らせメールが届く)、複数のお気に入りの講師を決めておいて、臨機応変にとにかく継続する、ということが大切です。
英会話をすらすらと話せるようになるには、習慣化するのが最短の近道です。
前提となるインプット
オンライン英会話を始めてしばらくすると、「今日はこれを言おう」というものが出てきます。
予習できるテキストなどがあれば、予習は必須です。
そのときに、「今日はこのフレーズを覚えるんだ!」という意識も大切です。
なぜなら、英語を話す人と話せない人の違いは、「使えるフレーズの量」だからです。
「○○って英語でどう言うの?」と聞いた時に、答えを聞いて、「なーんだ!簡単じゃん!」と思った経験がある方は多いでしょう。
それは、そのフレーズは知っていた(あるいはその単語の意味は知っていた)が使う運用力がない、ということなのです。
また、レッスンを受けているだけでは上達しません。
レッスンは、いわば、アウトプットをしてみて、通じるのか、使えるのかを確認する場であったり、修正していただく場であったり、音読を聞いていただいたり、分からないことを聞く場です。
新しい英語表現をレッスン以外のトレーニングとして、シャドウイングや瞬間英作文、リスニングや単語帳、ウェブサイトの無料教材などを使って、どんどん覚えて使ってみましょう。そうすれば、おのずと疑問も増えてきます。
レベルが上がってきたら、サマリーなどもとてもいいトレーニングになります。
分からないことは「分からない」と言える力をつけましょう。
学習後のアウトプット
先にものべましたが、レッスンはアウトプットです。
覚えたフレーズなどを確実に次のレッスンで使うため、レッスン後、その日学んだフレーズをスラスラ出るまで練習しましょう。
そうすれば、次のレッスンでアウトプットとして復習もできます。
テキストを見ないで、単語や状況を入れ替え、逆に講師に質問してみるのもアウトプットの練習になります。
オンライン英会話が他の学習法と比較して優れている点
スクール型は料金的にも固定された時間としても毎日通うことはまず不可能でしょう。
Skypeなどを使ったオンライン英会話サービスは、その点、毎日レッスンを受けることができる低価格のプランが用意されていることがほとんどです。
チャット機能でデータが残るため、ノートを取る手間が省けます。
スクールによってはレッスンデータが記録されていたり、録音があったりします。
レッスンが終わるたびにフィードバックがくる場合がほとんどですので、それらをふるに使い倒すことができるのは、オンライン英会話サービスならでは。
まとめ
タイトルの「オンライン英会話で効果がない人がやりがちなたった一つのこととは?」
もうお分かりですね。
それは、分からないことを「分かりません。教えてください。」と聞き返す力です。
力、と書いたのは、意識して習慣化させないとつかない力だからです。
習慣化にはモチベーションの維持、継続が大切。
相性の良い先生を数人見つけ、インプットとアウトプットを忘れず、時には休憩も織り交ぜつつ、手軽に英会話を学べるようになった時代とテクノロジーに感謝し、オンライン英会話を使い倒して、あなたもペラペラになりましょう。